「プロテインは、筋肉トレーニングをしている若者が飲むもの」そんなイメージはありませんか?実は、筋肉量が低下しやすい高齢者こそプロテインが必要です。
筋肉量が低下すると、元気に動けないだけでなく、転倒しやすくなるなど、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。
しかし、プロテインを上手に活用することで手軽に筋肉量の低下を予防できるんです。
この記事では、日本プロテイン協会理事監修のもと、目的に合わせたプロテインの選び方や、効果的な飲み方、注意点まで解説します。さらに、アルプロンのおすすめプロテイン4選もご紹介。
プロテインを活用し、いつまでも自分の足で歩ける、アクティブな毎日を送りましょう。
監修者:日本プロテイン協会理事/プロテインマイスター 坂本雅俊
プロテインを始めとするスポーツニュートリション商品製造販売会社アルプロン代表取締役社長。2001年の創業以来、人々の健康と活力にあふれた毎日をサポート。2030年頃に起こるとされる世界的課題『タンパク質危機』に挑む。著作「“出世”したければ週2回筋トレすればいい」。2025年ベスト・ファーザー イエローリボン賞特別賞受賞。東京ラジオニュース(レインボータウンFM)出演中。
高齢者にプロテインがおすすめな理由
年齢を重ねるごとに、体はさまざまな変化を迎えます。食欲が落ちたり、若い頃と比べて疲れやすくなったり、体力の衰えを感じることも増えてくるでしょう。
これらの変化の原因には、栄養不足による筋肉量の低下、免疫力の低下などが考えられます。
特に、たんぱく質は、体のあらゆる組織を作るうえで欠かせない栄養素であり、高齢者にとって重要な栄養素と言われています。
このたんぱく質を効率良く補給できるのがプロテインです。
高齢者にプロテインをおすすめする理由は、以下のような健康効果が期待できるからです。
- 食欲が細くなってもしっかり栄養補給できる
- 筋肉量や体重の維持に役立つ
- 免疫力もサポートできる
- 体力を維持してフレイルやサルコペニアを防止できる
- たんぱく質がよくあるお悩み・不安をサポートしてくれる
これらの理由について詳しく解説していきます。
食欲が細くなってもしっかり栄養補給できる
高齢になると、消化機能の低下や歯のトラブル、味覚の変化など、さまざまな要因で食欲が低下しやすくなります。
また、食事を作るのが手間に感じて、簡単な食事で済ませたくなることもあるでしょう。
そんなとき、プロテインを活用すると、手軽にたんぱく質を補給できます。プロテインの主原料は、動物性または植物性のたんぱく質です。
食品からたんぱく質を摂取するのと同じように、プロテインも体内でアミノ酸に分解され、必要なたんぱく質へと再合成されます。
たとえば、一般的なプロテイン1杯(約30g)には、約20gのたんぱく質が含まれており、これは、ゆで卵3個分、鶏のささみであれば約2本分に相当します。
プロテインは水に溶かして飲むため、固形物を飲み込みづらい方でもスムーズに摂取できるのもメリットの1つです。
プロテインで、食欲不振による栄養不足を解消し、健康的な体の維持をサポートしていきましょう。
減少しやすい高齢者の筋肉量や体重を増やす
高齢になると、さまざまな原因で体重が減少してしまうことがあります。
具体的には以下のような原因が考えられます。
- 加齢にともなう筋肉の合成機能の低下
- 運動不足による筋肉量の減少
- 食の好みの変化による栄養摂取不足
- 消化吸収機能の低下
筋肉は40歳を過ぎると年に0.5%ずつ減少し、65歳以降は減少ペースが加速。80歳までには筋肉の30〜40%が失われると言われています。
また、胃もたれや胃痛などの症状により、慢性的な栄養不足に陥っているケースもあるようです。
体重減少は、何かの病気のサインと考える方も多いかもしれません。しかし、体重が減ること自体も体に良くない影響を与えると考えられています。
たとえば、このような症状が出ることがあります。
- だるくて疲れやすい
- 体が冷える
- むくみやすい
- めまいがする
プロテインは、これらの悩みをサポートする手段の一つです。プロテインは、たんぱく質だけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいるものもあり、栄養バランスの改善に役立ちます。
体重減少が見られた場合、まずは食事や運動などの生活習慣を見直すことが大切です。バランスの取れた食事と合わせて、プロテインを摂取し、健康的な体重維持と、活力ある毎日を送りましょう。
免疫力もサポートできる
歳を重ねると、体の免疫力は低下しやすくなります。免疫力とは、体の中に侵入してくる細菌やウイルスから体を守る力のことです。
免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりするだけでなく、さまざまな病気のリスクも高まります。
免疫細胞は、たんぱく質を材料にして作られています。そのため、たんぱく質が不足すると、免疫細胞の働きが弱まり、免疫力が低下してしまうのです。
そこで、プロテインを摂取すると、免疫細胞の材料となるたんぱく質を十分に補給し、免疫力をサポートできます。プロテインのなかには、腸内環境を改善する効果のある成分が含まれている商品もあります。
腸は、全身の免疫細胞の約7割が集まる、免疫のカギとなる臓器と言われているのです。そのため、腸内環境が整うと免疫細胞が活性化され、免疫力が高まります。
アルプロンのEX-BEAUTY ソイプロテイン (360g) は、腸内環境を改善してくれる乳酸菌と、乳酸菌の餌である食物繊維が配合されたプロテインです。
たんぱく質摂取と腸内環境の改善が同時に期待できるプロテインで、内側から健康的な体づくりを目指しましょう。
体力を維持してフレイルやサルコペニアを防止
年齢を重ねると、筋肉が減りやすくなります。この状態をサルコペニアと言います。
サルコペニアが進むと、体が弱ってきて、疲れやすくなったり、転びやすくなったりします。これをフレイル(虚弱)と呼びます。
たとえるなら、サルコペニアは「筋肉の貯金が減っていく状態」、フレイルは「ちょっとしたことで体調を崩しやすくなった状態」です。
【身体的なフレイルのチェックポイント】日本版CHS基準(J-CHS基準)
項目 | 評価基準 |
体重減少 | 6か月で、2~3kg以上の体重が減少した |
筋力低下 | 握力:男性26kg以下・女性18kg以下 |
疲労感 | (ここ2週間)訳もなく疲れたような感じがする |
歩行速度 | 通常歩行速度:1.0m/秒以下 |
身体活動 | ①軽い運動・体操をしていますか? |
チェックポイントのうち、1〜2個当てはまるとフレイル予備軍、3個以上でフレイルと診断されます。
サルコペニアは、筋肉の量、筋力、歩く速さなどを病院で測って診断します。
筋肉が減ると、体力だけでなく、骨も弱くなったり、さまざまな病気のリスクが高まったりします。また、外出がおっくうになり、家に閉じこもりがちになるかもしれません。
でも、大丈夫です。サルコペニアやフレイルは、毎日の適切な栄養補給とトレーニングで改善できます。
もし今、体力に自信がないと感じているなら、早めにケアを始めることが大切です。
プロテインは、筋肉の材料となるたんぱく質を手軽に補給できる強い味方です。プロテインを飲むことで筋肉を増やし、体力の維持が期待できます。
【サルコペニア対策のポイント】
- 1日に体重1kgあたり1.2〜1.5gのたんぱく質を摂る。
例:体重50kgの方の場合 → 50kg × 1.2~1.5g = 60~75g のたんぱく質が必要 - 無理のない範囲で、ウォーキングやスクワットなどの軽い運動を行う。
- 野菜や果物、魚などバランス良く食べる。
一般的なプロテインには、1杯に約20gのたんぱく質が含まれています。食事で不足しているたんぱく質を補うために、まずは1日1杯のプロテインを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
たんぱく質がよくあるお悩み・不安をサポート
年齢を重ねると、さまざまな健康上の不安が出てくるものです。たんぱく質は、これらの不安を軽減するのに役立つ可能性があります。
睡眠不足
「最近、なかなか寝付けない…」「夜中に何度も目が覚めてしまう…」
年齢とともに睡眠の質が低下し、睡眠不足に悩む方は少なくありません。
実は、たんぱく質は良質な睡眠をサポートする重要な役割を担っています。
その理由は、たんぱく質に含まれるトリプトファンが、心身のリラックスに不可欠な「幸せホルモン」セロトニンの材料となるからです。
セロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの生成を促し、自然な眠りへと導いてくれます。
研究結果でも、たんぱく質をしっかり摂る人は、そうでない人よりも睡眠時間が長い傾向にあることが報告されました。
これは、たんぱく質由来のアミノ酸がセロトニンやメラトニンの生成を助け、睡眠の質を高めてくれるためと考えられます。
朝、目覚めたとき、ぐっすり寝た!と満足感を得たい方は、積極的にたんぱく質を摂取しましょう。
参考:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター|老化に伴う睡眠の量と質の低下が必須アミノ酸の摂取により改善されることをショウジョウバエモデルを用いた実験から明らかにしました
動脈硬化(血圧)
動脈硬化は、血管が硬くなり、弾力性を失ってしまう状態です。動脈硬化が進むと、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。
血管を構成する細胞を活性化するには、原料であるたんぱく質の適切な摂取が必要です。たんぱく質を摂取することで期待できる効果には以下のようなものがあります。
- 血管壁の修復と再生を促進する
- 血管を強く、しなやかに保つ
- 血圧の安定につながる
これらの効果により、動脈硬化の予防や進行抑制が期待できます。
ただし、動物性たんぱく質(肉や乳製品)を摂りすぎると、動脈硬化のリスクが高まる可能性があります。
できるだけ植物性たんぱく質と動物性たんぱく質をバランス良く摂取しましょう。
また、たんぱく質と併せて、野菜や魚もしっかり摂取することで、より効果的に血管の健康を維持できます。
肌や髪のケア
年齢を重ねるにつれて、肌のハリや弾力が失われたり、髪の毛が細くなったり、パサつきが気になったり…といったお悩みが増えてくる方もいるのではないでしょうか。
実は、これらの肌や髪のトラブルも、たんぱく質不足が原因となっている可能性があるのです。
肌の真皮層の約70%を占めるコラーゲンや、髪の毛の主成分であるケラチンは、どちらもたんぱく質から作られています。
たんぱく質が不足すると、これらの成分の生成が滞り、肌の保水力や弾力が低下したり、髪の毛が弱くなったりしてしまうのです。
たんぱく質が肌や髪にもたらす効果は、以下のようなものがあります。
- コラーゲンの生成を促進し、肌のハリや弾力をサポートする。
- ケラチンの生成を助け、髪を強く、つややかに整える。
- 肌のターンオーバーを促進し、シミやくすみの改善をサポートする。
日々の食事に加えて、プロテインを摂取することで、手軽にたんぱく質を補給し、肌や髪の健康をサポートできます。
とくに、コラーゲンペプチドやビタミンCなどが配合されたプロテインを選ぶと、より効果的です。
プロテインを上手に活用して、内側から輝く、若々しい肌と髪を手に入れましょう。
認知症リスク
認知症は、脳の機能が低下し、記憶力や判断力などに障害が生じる病気です。
近年の研究では、たんぱく質不足が認知機能の低下と関連する可能性が報告されています。
福岡県内の60歳以上の地域住民を対象とした17年間にわたる追跡調査では、牛乳・乳製品の摂取量が多いほど、認知症(とくにアルツハイマー型認知症)の発症率が低いという結果が出ています。
この調査では、牛乳・乳製品の摂取量が最も少ないグループを基準とした場合、最も多く摂取しているグループではアルツハイマー型認知症の発症リスクが約4割減少するという結果が得られました。
脳の神経細胞は、たんぱく質を材料にして作られています。また、神経細胞間の情報伝達をスムーズにする神経伝達物質も、たんぱく質から作られます。
そのため、十分なたんぱく質を摂取することで、脳の神経細胞を活性化し、認知機能の維持に役立つ可能性があるのです。
高齢者がプロテインを活用する際の注意点・デメリット
プロテインは、高齢者の健康維持に役立つ一方で、摂取方法によっては注意すべき点や、デメリットも存在します。
過剰摂取によるカロリーオーバー
栄養不足解消の助けになると言っても、プロテインの摂りすぎはカロリーオーバーからの肥満を招きます。
プロテインの主原料であるたんぱく質は、1gあたり4kcalあります。
とくに高齢者の場合、活動量が低下していることも多いため、エネルギー消費量に見合った摂取量を心がけなければなりません。
以下の表を参考に、ご自身の身体活動レベルと年齢に応じた1日に必要な推定エネルギー量を把握し、プロテインの摂取量を調整しましょう。
推定エネルギー必要量 (kcal/日)
身体活動レベル | I (低い) | II (普通) | III (高い) |
男性:65~74歳 | 2,050 | 2,400
| 2,750 |
男性:75歳以上 | 1,800 | 2,100 | - |
女性:65~74歳 | 1,550
| 1,850 | 2,100 |
女性:75歳以上 | 1,400 | 1,650 | - |
【身体活動レベル】
I (低い):生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合。(75歳以上は、自宅にいてほとんど外出しない者、また、高齢者施設で自立に近い状態で過ごしている者にも適用できる値。)
II (普通):座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事・軽いスポーツ等のいずれかを含む場合。(75歳以上は、自立している者に相当する。)
III (高い):移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合
一般的なプロテインパウダーの1回分のカロリーは、製品やフレーバーによって異なりますが、おおむね70〜180kcalの範囲です。
プロテインパウダーは、低カロリーでたんぱく質を効率的に摂取できるため、体重管理に適しています。
ただし、製品によっては糖質や脂質の含有量が異なるため、目的に応じて選択することが重要です。
腎臓の負担が増えてしまう
プロテインをたくさん摂ると、腎臓に負担がかかることがあります。これは、プロテインの主成分であるたんぱく質が体内で分解されるときの仕組みに関係しているためです。
食事で摂ったたんぱく質は、体の中でアミノ酸という小さな形に分解されます。このアミノ酸は、筋肉を作ったり、体の調子を整えたりするために使われます。
しかし、余ったアミノ酸がエネルギーとして使われる際に、アンモニアという有害な物質が発生するのです。
アンモニアは、肝臓で尿素という比較的無害な物質に変わり、最終的に腎臓で血液からろ過されて、尿として体の外に出されます。
つまり、たんぱく質をたくさん摂ると、腎臓が処理しなければならない尿素の量が増え、腎臓に負担がかかってしまうのです。
とくに、もともと腎臓の機能が弱っている方は、プロテインの摂りすぎに注意が必要です。
腎臓の機能が低下していると、老廃物をうまく処理できなくなり、体に悪影響が出てしまうでしょう。
プロテインの種類によっても、腎臓への影響が異なる場合があります。たとえば、動物性プロテインよりも、植物性プロテインであるソイプロテイン(大豆由来のプロテイン)の方が、腎臓への負担が少ないと言われています。
高齢者の場合、体重1kgあたり1日に必要なたんぱく質の量は、1.0〜1.2g程度とされています。これは、健康な成人の推奨量よりもやや多めで、その分多くのプロテインを摂る必要があります。
しかし、腎機能が低下している方は、医師や管理栄養士に相談して、適切な摂取量をアドバイスしてもらいましょう。
腸内環境が乱れる可能性
高齢になると、消化機能が低下することが少なくありません。そのため、一度に大量のプロテインを摂取すると、たんぱく質を消化しきれず、未消化のまま腸内に残ってしまうことがあります。
腸内に残った未消化のたんぱく質は、悪玉菌のエサになります。悪玉菌が増殖すると、腸内細菌のバランスが崩れ、便秘や下痢、ガスの発生など、不快な症状を引き起こす原因になるのです。
腸内環境を正常に保つために以下の点に注意しましょう。
- プロテインの1回の摂取量を20〜30g程度に抑える
- 食物繊維を摂取して、善玉菌の増やす
- 乳製品由来のプロテインが体質に合わない場合は、大豆由来のソイプロテインを検討する
- 消化酵素の働きを助けるため、ゆっくり時間をかけて飲む
腸の不調を感じた場合は、プロテインの摂取量を調整し、医師に相談することをおすすめします。
高齢者におすすめのプロテインの選び方
ここでは、プロテインの種類、栄養成分、価格、そして飲みやすさ・美味しさといった観点から、高齢者のためのプロテインの選び方を解説していきます。
種類で選ぶ
プロテインは、原料や製法によって種類が異なり、それぞれに特徴があります。目的に合ったプロテインを選ぶことで、より効果を感じやすくなります。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは筋肉量を維持・増加したい人におすすめです。
ホエイプロテインは牛乳を原料とするプロテインで、以下の特徴があります。
- 筋肉の合成に必要な必須アミノ酸をバランス良く含んでいる。
- 筋肉のエネルギー源となるBCAAが豊富に含まれている。
- 消化吸収が速く、運動後すぐにたんぱく質を補給できる。
特に、筋肉の減少を抑えるために運動を行っている人は、ホエイプロテインを活用すると効果を高められます。
また、食が細く、1日の食事でたんぱく質を十分に摂取できない方も、ホエイプロテインで、効率的にたんぱく質を補充でき、筋肉量の維持をサポートできます。
さらに、ホエイプロテインは、消化吸収が早く、胃腸に負担がかかりにくいというメリットもあります。年齢とともに消化機能が低下しがちになりますが、ホエイプロテインであれば、胃もたれや消化不良を起こしにくいと言えるでしょう。
ソイプロテイン
ソイプロテインは、コレステロール値が気になる方、動物性食品を控えたい方におすすめです。
ソイプロテインは、大豆を原料とするプロテインで、以下の特徴があります。
- 血中コレステロールを下げる効果が期待できる。
- 動物性たんぱく質に比べて、低脂肪・低カロリー。
- ホエイプロテインに比べて、消化吸収が緩やか。
ソイプロテインに含まれる大豆タンパク質は、肝臓の働きを活発にして、血液中の悪玉(LDL)コレステロールを肝臓に取り込みやすくします。そのため、血液中を漂っているLDLコレステロールの減少が期待できるのです。
また、大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きがあるとされ、コレステロールのバランスを整えてくれます。
さらに、ソイプロテインには食物繊維も含まれているので、コレステロールが体に吸収されるのを邪魔して、体外に排出してくれるのです。
ソイプロテインは、動物性のプロテインに比べて脂肪分が少なく、低カロリーなのも魅力の1つ。体重を管理したい方にもおすすめです。
ソイプロテインは、ゆっくりと時間をかけて体に吸収されるため、お腹が空きにくいというメリットもあります。間食を控えたい方は、食事と食事の間にソイプロテインを取り入れてみましょう。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは、時間をかけて栄養補給したい方におすすめです。
カゼインプロテインは、牛乳に含まれるカゼインを抽出したプロテインで、以下の特徴があります。
- ゆっくりと消化吸収され、長時間たんぱく質を供給できる。
- 腹持ちが良く、空腹を感じづらい。
カゼインプロテインの最大の特徴は、吸収速度の遅さです。ホエイプロテインが1〜2時間で吸収されるのに対し、カゼインプロテインは5〜8時間かけてゆっくりと吸収されます。
就寝前に摂取すると、筋肉が分解されやすい睡眠中も、継続的にタンパク質を体内に供給できます。これにより、夜間の筋肉減少を抑制する効果が期待できるのです。
また、ゆっくりと消化されることで腹持ちが良く、空腹を感じにくくなります。その結果、自然と間食を控えられ、体重管理に役立ちます。
たんぱく質以外の栄養成分で選ぶ
プロテインを選ぶ際には、たんぱく質だけでなく、その他の栄養成分にも注目してみましょう。
高齢者の方にとって重要な栄養成分として、ビタミン、ミネラル、食物繊維などがあげられます。
ビタミン:免疫力の維持や、エネルギー代謝のサポートなどを担う。
ミネラル:骨や歯の健康維持、体内の水分バランスの調整などを担う。
食物繊維:腸内環境を整え、便秘の解消をサポートする。
プロテインのなかには、これらの栄養成分をバランス良く配合しているものもあります。
日々の食事で不足しがちな栄養素を、プロテインで手軽に補給できるのは大きなメリットです。
ご自身の目的や体調、お悩みに合わせて選びましょう。
価格で選ぶ
プロテインは、毎日続けてこそ効果が期待できます。だからこそ、一番大切なのは「無理なく続けられる価格」のプロテインを選ぶことです。
プロテインの値段は、使われている材料や作り方、含まれる栄養成分によって大きく変わります。大体の目安として、1kgあたり3,000〜5,000円くらいの商品が多いです。
また、一般的に、ホエイプロテインよりもソイプロテインの方が、少しお求めやすい価格になっています。
【価格で選ぶときの3つのポイント】
1.タンパク質の量もチェック!
安いからといって飛びつかず、1回あたりに摂れるタンパク質の量をしっかり確認しましょう。
2.1食あたりのコストを計算!
1kgあたりの価格だけでなく、1回分のコストを計算してみると、本当にお得かどうかが分かります。目安として、1回あたり100円~150円程度の商品が多いです。
3.セール情報を活用!
アルプロンのオンラインショップでは、定期的にセールを開催しています。お得な機会を逃さず、賢くプロテインを選びましょう。
価格で選ぶプロテイン選びの3つのポイントを参考に、無理なく続けられる、お財布にやさしいプロテインを見つけてくださいね!
飲みやすさ、美味しさで選ぶ
プロテインは、味が美味しく、飲みやすいものを選ぶのが長続きの秘訣です。
プロテインには、チョコレート、ストロベリー、バニラなど、まるでデザートのようなさまざまなフレーバーがあります。「毎日飲むのが楽しみ!」と思える、お好みの味を見つけてみましょう。
さらに、飲みやすさも大切なポイントです。粉末状のプロテインは、水や牛乳に溶かして飲むのが一般的ですが、高齢の方のなかには、一度にたくさんの量を飲むのが難しいと感じる方もいるかもしれません。
【飲みやすさで選ぶ3つのポイント】
1.溶けやすさをチェック!
少量の水でもサッと溶けるプロテインを選びましょう。シェイカーで軽く混ぜるだけで溶けるものがおすすめです。
2.泡立ち、ダマになりにくさをチェック!
混ぜた時に泡立ちにくく、ダマにならないプロテインは、口当たりが良く、スムーズに飲み込めます。試飲できる場合は、実際に試してみるのがおすすめです。
3.小分けタイプを選ぶのもあり!
1回分の量が個包装になっているプロテインなら、飲む量を調整しやすく、持ち運びにも便利です。
毎日飲むものだからこそ、味も飲みやすさも妥協せずに、自分にとって最高のプロテインを見つけましょう!
高齢者の方におすすめのプロテイン
ここまで、プロテインの種類や選び方について解説してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこで、アルプロン製品のなかから、高齢者におすすめのプロテインを厳選してご紹介します。
それぞれのプロテインの特徴やおすすめポイントを詳しく解説するので、ご自身の目的や好みに合ったプロテインを見つけてみましょう。
ALPRON WPC
「運動と合わせて筋肉をサポートもしたい!」
そんな方におすすめしたいのが、「ALPRON WPC」です。
ALPRON WPCは、「プロテインマイスターアワード第1位 圧倒的美味しさ部門」を受賞したプロテイン。美味しくて続けやすいプロテインとして、多くの方に認められた商品です。
ALPRON WPCは、1食(約30g)で、約20gものたんぱく質を手軽に補給できます。さらに、保存料や増粘剤は一切使用せず、アミノ酸スコアは100点。品質にも徹底的にこだわっています。
とくに高齢者にとって嬉しいのは、少ない水でもサッと溶けて飲みやすいこと。少量でスムーズに飲めるので、一度にたくさん飲めない方でも負担になりません。
原料には、厳選されたホエイプロテインを100%使用。筋肉の維持を助けるBCAAもたっぷり含まれています。毎日の軽い運動や、ちょっとしたお散歩のお供にぴったりです。
さらに、国内の自社工場で製造されており、品質管理も徹底されています。安心してお召し上がりいただけるのもポイントです。
価格も手頃で、1袋900g(約30回分)入りで3,996円。1食あたり約133円と、毎日続けやすい価格になっています。3kg入りならさらにお得で、1食あたり約119円です。
「ALPRON WPC」で、美味しく手軽に、健康的な毎日を始めませんか?
ALPRON SOY
「コレステロールが気になるけど、しっかりたんぱく質は摂りたい…」
「牛乳アレルギーだから、プロテインは諦めていた…」
そんなお悩みをお持ちの方に、ぜひおすすめしたいのが「ALPRON SOY」です。
ALPRON SOYは、大豆を100%使用した植物性プロテイン。牛乳アレルギーの方でも安心してお飲みいただけます。
ALPRON SOYは、1食(30g)あたり約20gのたんぱく質を補給できます。さらに、大豆イソフラボンも豊富に含まれているので、女性ホルモンのバランスを整えたい方にもおすすめです。
ALPRON SOYの嬉しいポイントは、低脂肪・低カロリーであること。コレステロール値が気になる方や、体重管理をしたい方にもぴったりです。
また、少ない水でもサッと溶けて飲みやすいのも魅力。牛乳や豆乳に混ぜて飲むのもおすすめです。
フレーバーは、ダブルリッチチョコレート風味とストロベリー風味の2種類。どちらもまろやかでリッチな口当たりです。
価格は、1袋900g入りで3,456円。1食あたり約115円と、とってもリーズナブル!毎日無理なく続けられるのが嬉しいですね。
ALPRON SOYで、健康的でアクティブな毎日を送りませんか?
ALPRON NATURAL WHEY&SOY
「ソイプロテインの味がちょっと苦手…」
「たくさん水分を摂るのがつらい…」
そんな方におすすめなのが、「ALPRON NATURAL WHEY&SOY」です。
ALPRON NATURAL WHEY&SOYは、動物性(ホエイ)と植物性(ソイ)の2つのたんぱく質をバランス良く配合した、欲張りなプロテイン。それぞれの長所を活かし、効率的にたんぱく質を補給できます。
ALPRON NATURAL WHEY&SOYは、1食あたり約15gのたんぱく質を摂取できます。
ALPRON NATURAL WHEY&SOYの嬉しいポイントは、ソイプロテインの独特な風味を抑え、飲みやすさを追求していること。
さらに一般的なプロテインよりも少ない100〜200mlの水で溶かしてお召し上がりいただけます。
一度にたくさんの量を飲めない高齢者の方でも、無理なく手軽にたんぱく質を補給できます。
フレーバーは、ダブルリッチチョコレート、ミックスベリー、ロイヤルミルクティーの3種類。人工甘味料は使用せず、天然甘味料のステビアを使用。甘すぎず、毎日飲みやすい味わいに仕上げています。
価格は750g入りで3,672円。1食あたり約122.4円と、続けやすい価格設定です。
ALPRON NATURAL WHEY&SOYで、バランスの良い栄養補給を始めませんか?
高齢者のプロテイン摂取目安量
若い世代と比べ、筋肉量が減少している高齢者は、筋肉量を増やすためにもしっかりとたんぱく質を摂取する必要があります。
高齢者のたんぱく質摂取量と、筋肉量は比例しているので、無理のない程度に意識して摂取するとよいでしょう。
高齢者がフレイルを予防するためには、1日に体重×1.2〜1.5gのたんぱく質を摂取する必要があります。
たとえば、体重50kgの方の場合、1日に60g~75gのたんぱく質が必要です。
体重減少で悩んでいる高齢者は、目標量を少し上回るつもりで摂取するとよいでしょう。
食の細い人は間食としてプロテインを取り入れたり、普段の飲み物にプロテインを混ぜたりして、適切な量のたんぱく質を摂取することが大切です。
ただし、腎機能が低下している場合は、医師に相談して、適切な摂取量を決めてください。
高齢者におすすめのプロテインの摂取タイミング
プロテインを効果的に活用するためには、摂取するタイミングも重要です。
ここでは、高齢者におすすめのプロテイン摂取のタイミングと、それぞれのタイミングで期待できる効果について解説します。
朝食時
たんぱく質は体内時計をリセットする効果があり、朝、摂取することで規則正しい生活リズムをサポートします。
また、たんぱく質に含まれるトリプトファンは、日中は精神安定作用のあるセロトニンに、夜は睡眠を促すメラトニンに変換されるため、睡眠の質の向上にもつながります。
さらに、朝食を抜くと筋肉が分解されやすくなりますが、プロテインを摂取することで筋肉量の維持や増加を助け、サルコペニアやフレイルの予防にも役立つのです。
たんぱく質は満腹感を持続させる効果もあるため、日中の間食を減らし、カロリーコントロールにもつながるでしょう。
そして、朝食をきちんと摂ることは、脳にエネルギーを供給し、集中力や記憶力の向上にもつながります。
プロテインを朝食に取り入れる方法としては、ヨーグルトに混ぜたり、スムージーに加えるなどの手軽な方法があります。
朝食は1日の活動の源となる大切な食事です。プロテインを上手に活用して、健康的で活力ある1日をスタートさせましょう。
間食
プロテインは腹持ちが良いので、空腹感を効果的に軽減できます。高齢になると一度にたくさんの量を食べることが難しくなる場合があります。
そんなとき、間食にプロテインを取り入れると、空腹による不快感を防ぎ、次の食事までの時間を快適に過ごせるでしょう。
また、食事量が少ない方は、1日に必要なたんぱく質を食事だけで十分に摂取できない場合もあるでしょう。
間食にプロテインを活用すると、不足しがちなたんぱく質を補い、筋肉量の維持・増加をサポートできます。
さらに、プロテインは血糖値の急激な上昇を抑える効果があるとされ、日中の眠気やだるさを感じにくくする効果が期待できます。
間食にプロテインを取り入れる方法としては、手軽に持ち運びできるプロテインバーや、喉ごしが良く食欲がないときでも食べやすいプロテインゼリーなどがおすすめです。
間食は、不足しがちな栄養素を補給する大切な機会です。ただし、間食の摂りすぎはカロリーオーバーにつながるため、1日の摂取量を守るように注意しましょう。
運動後
運動後にプロテインを摂取すると、筋肉の修復と成長が促進され、疲労回復が早まり、筋肉痛の軽減効果も期待できます。
運動後のプロテイン摂取で重要なのは、タイミングです。運動後30分以内は、筋肉の修復が最も活発に行われる時間帯なので、この時間帯にプロテインを摂取すると、筋肉の修復を最大限にサポートできます。
プロテインの種類は、消化吸収が早く、素早くアミノ酸を供給できるホエイプロテインがおすすめです。
高齢者の場合、無理な運動は体に負担をかける可能性がありますので、まずは軽い運動から始め、徐々に運動強度を上げていくようにしましょう。
運動後のプロテイン摂取は、高齢者の健康的な生活をサポートしてくれます。ぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。
就寝前
就寝前にプロテインを摂取すると、睡眠の質が向上し、健康維持にも役立つ可能性があります。
睡眠中には成長ホルモンが分泌されますが、就寝前にプロテインを摂取することで、この成長ホルモンの働きを高めるとされています。
また、高齢者の場合、睡眠中に筋肉が分解されやすくなるため、就寝前のプロテイン摂取は筋力低下を防ぐための有効な手段となるでしょう。
さらに、プロテインに含まれるトリプトファンには、リラックス効果のあるセロトニンや、睡眠を促すメラトニンの生成を助ける働きがあります。
そのため、就寝前にプロテインを摂ることで、より深い睡眠を得られるでしょう。
おすすめのプロテインは、消化吸収が緩やかで長時間にわたってアミノ酸を供給できるカゼインプロテインです。
ただし、就寝直前の摂取は胃腸に負担をかけてしまいます。就寝の30分から1時間前までに摂取しておきましょう。
高齢者にもプロテインは健康維持におすすめ
この記事では、高齢者にプロテインがおすすめな理由や、選び方、飲み方、注意点、摂取タイミングまで、幅広く解説してきました。
高齢になると、食欲不振や消化機能の低下などにより、十分な栄養摂取が難しくなりがちです。
とくに、筋肉や骨、免疫細胞など、体を構成する重要な栄養素であるたんぱく質が不足すると、さまざまな健康リスクが高まります。
プロテインは、高齢者にとって手軽にたんぱく質を補給できる有効な手段です。
いつまでも元気でアクティブな毎日を送るために、プロテインを上手に取り入れて、健康寿命を延ばしましょう!
ただし、腎機能が低下している方や、疾患をお持ちの方は、必ず医師に相談のうえ、プロテインを活用してください。