監修者:日本プロテイン協会理事/プロテインマイスター 坂本雅俊
プロテインを始めとするスポーツニュートリション商品製造販売会社アルプロン代表取締役社長。2001年の創業以来、人々の健康と活力にあふれた毎日をサポート。2030年頃に起こるとされる世界的課題『タンパク質危機』に挑む。著作「“出世”したければ週2回筋トレすればいい」詳しいプロフィールはこちら⇒ https://alpron.co.jp/about/#message
プロテインを飲むために使いたいのが「シェイカー」。シェイカーを使えば、簡単にプロテインを作ることができます。
シェイカーにも様々な商品があり、違いはあるの?どれを選べばいいの?と迷ってしまう方も多いはず。今回は、シェイカーのメリットや選び方をプロスポーツトレーナーが解説します。
プロテインシェイカーとは?必要なのか
プロテインシェイカーは、プロテインパウダーと水分を混ぜ合わせるために使われるトレーニンググッズです。プロテインを飲むときにプロテインシェイカーを使うことで、手軽にプロテインを摂取することができます。
また、プロテイン以外でも、BCAAやクレアチンなどのパウダー状のサプリメントを飲む際にも活用することができます。
プロテインシェイカーを使うメリット
プロテインシェイカーを使用することによって、どのようなメリットがあるのでしょうか。
プロテインが溶け残りにくい
パウダー状のサプリメントは、水分がないと飲むことができません。最近では溶けやすいプロテインも多く販売されてきていますが、それでもプロテインは他のパウダー状のサプリメントに比べると、しっかりシェイクしないとダマになってしまったり、底の方に溶け残ってしまったりしやすいです。
シェイカーであれば、溶け残りを極力防いで、プロテインを均一に混ぜることができ、無駄なく美味しくプロテインを飲むことが可能となります。
目盛りが付いているので計量が簡単
ほとんどのシェイカーには目盛りがついています。そのため、水分をどのくらい入れればいいのか一目でわかりやすく、毎回同じ分量でプロテインを作ることが可能です。
シェイカーを使うことで、自分好みの味や濃さのプロテインを作りやすくなるのです。
口が広いのでプロテインを入れやすい
ただ混ぜるだけなら、コップなどでもいいのでは?と思う方もいると思います。
確かに、混ぜることができるのであれば、どんな容器でもいいのです。
しかし、シェイカーはプロテインを作るためのものなので、口が広く、プロテインパウダーを入れやすい形になっています。また、使用後のお手入れもしやすく、プロテインを飲む際の手間を軽減するのに役立ちます。
それだけのためにシェイカーが必要?と思う方もいるかもしれませんが、手間が少なくなるだけで、プロテインを続けやすくなるのです。
プロテインシェイカーの選び方
プロテインシェイカーには、様々な商品があります。ここでは、どのようなところに注目してプロテインシェイカーを選べばいいのかを解説します。
容量で選ぶ
まずは、作れる容量から選んでみましょう。プロテインパウダーの場合、1回あたりのパウダーに対し、少なくとも150ml~200ml程度の水分が必要となります。そのため、容量が少ないタイプのシェイカーを購入する際は注意が必要です。
シェイカーいっぱいにプロテインと飲料を入れてしまうと、シェイクしてもなかなか混ざらないからです。
シェイカーの容量は基本的には300ml以上あれば問題ありません。
また、小さい容量のシェイカーはプロテインのように多くの水分を必要としないアミノ酸を溶かすときや、少量作るのに使うというときには便利です。使用目的に合わせて選びましょう。
持ち運びやすさで選ぶ
大きい容量のものは、たくさんプロテインを作ることができるというメリットがある一方、持ち運ぶときにかさばってしまうというデメリットもあります。
持ち運びする際は、1回分の摂取量に合わせて、シェイカーの大きさを決めるとよいでしょう。
また、ボトルも、幅が広く短いのか、幅が狭く長いのかなど、形状によって持ち運びやすさが変わってきます。シェイカーを持ち運ぶカバンなどの形と合わせて、シェイカーの形を選びましょう。
ボトルの口の広さで選ぶ
シェイカーを選ぶ際に、プロテインの作りやすさは重要なポイントです。シェイカーの口が狭いものは、プロテインパウダーを入れにくく、こぼれてしまう場合があります。
また、使用後に洗う際もボトルの口が広いほうが洗いやすく、シェイカーを清潔に保つことができます。
選ぶ際は、口が広いものを優先して選ぶのがおすすめです。
シェイカーによっては、蓋に細い飲み口がついているものもあります。プロテインのように粘性がある場合、細い飲み口では飲みにくいというデメリットがありますが、蓋を開けるのが簡単で少量ずつ飲めるというメリットがあります。BCAAなどのアミノ酸サプリメントを飲む際は便利なので、使う用途に合わせて選んでみるとよいでしょう。
混ざりやすさ重視なら電動やバネ付きタイプも
プロテインによっては、溶けにくい商品もあります。オーソドックスなシェイカーを使っても溶けるのに時間がかかったり、ダマになってしまう場合は、電動でシェイクしてくれるものや、シェイカーボールが付属しているシェイカーを使ってみましょう。
シェイカーボールとは、バネでできたボール状の部品です。シェイカーボールがあると、プロテインのダマをつぶし、均等に混ぜることができます。
シェイカーは安いので十分!という方もいるでしょう。しかし、電動のシェイカーを使ってみるとその考えも一変するかもしれません。電動シェイカーを使うと、作るのが楽であるのと同時に、均一に混ざりプロテインの美味しさが高まるという口コミが多く寄せられています。
一度に飲む量が多い方は、特に電動のシェイカーの便利さに気づくはずです。
プロテインシェイカーはどこで買える?
プロテインシェイカーは、どこで購入できるのでしょうか。プロテインシェイカーはここで選んでみましょう。
ドラッグストア
ドラッグストアにある健康食品・サプリメントコーナーにはプロテインはもちろん、シェイカーも一緒に販売していることがほとんどです。
置いてある商品は、主に基本的なシェイカーなので、プロテインを初めて購入するという方は、シェイカーも一緒に買うことをおすすめします。
百均ショップ
お手軽にシェイカーを入手したいという方は、百均ショップでの購入をおすすめします。メーカーにこだわらないのであれば、百均ショップのシェイカーは、最も安く購入することができるでしょう。販売されているのは基本的なシェイカーで、使い勝手には全く問題ありません。
ドン・キホーテ
ドン・キホーテには、様々な種類のシェイカーが揃っています。シェイカーも触ってみて気づくことがあります。
実際にいろいろな商品を見て手に取って使い勝手を調べてみたいという方は、品ぞろえの多いドン・キホーテで選んでみるとよいでしょう。
Amazon
商品にこだわりたい!という方は、Amazonでお気に入りの商品を探してみましょう。ネットの強みである品揃えの多さに加えて、店舗に出向いて購入する手間もないので、お好みのシェイカーを気軽に手に入れることができます。
おすすめのプロテインシェイカー
ここでは、おすすめのプロテインシェイカーを紹介していきます。
ALPRON シェイカー (500ml)
ALPRONシェイカーは、500mlサイズのシェイカーです。
オーソドックスなシェイカータイプですが、口が広く、プロテインを入れやすい・使用後に洗いやすいという良い口コミが多い商品です。
本体耐熱温度:90℃
キャップ耐熱温度:80℃
※食器洗浄機・乾燥機の使用不可
EX-SHAKER シェイカーボトル 500ml
EX-SHAKER シェイカーボトルは、500mlサイズのシェイカーです。
蓋がしっかり締まり、持ち運びしやすいと好評のシェイカーです。本体のカラーもピンクとブラックがあり、おしゃれなデザイン性の高さも人気の要因となっています。
本体耐熱温度:90℃
フタ耐熱温度:90℃
※食器洗浄機・乾燥機の使用不可
IZMO シェイカー (400ml)
IZMOシェイカーは、400mlサイズのシェイカーです。
こちらもオーソドックスなタイプのシェイカーですが、シェイカー本体の幅が少し広いのが特徴です。口も広く、目盛りも見やすいのでプロテインを作りやすいと好評です。
本体耐熱温度:140℃
フタ耐熱温度:90℃
※食器洗浄機・乾燥機の使用不可
無印のマグは、プロテインシェイカーとして代用可能
無印良品から販売されている「ポリプロピレンマグ」が、プロテインシェイカーとして使えると話題になっています。値段も安く、デザインもシンプルで使いやすいと評判です。
そもそもはプロテイン用ではないので、目盛りなどはついていませんが、プロテインシェイカーとしてだけではなく、マグとして普段使いもしたい方におすすめです。
プロテインシェイカーの使い方
この際に、プロテインシェイカーの使い方も覚えておきましょう。
水分が先か、プロテインが先か
プロテインは、プロテインパウダーと水をシェイカーに入れて、ただ振ればいいというわけではありません。美味しいプロテインを作るには、水分とプロテインパウダーを入れる順番を理解し、しっかり溶かす必要があります。
しっかりプロテインを溶かすためには、①水分→②プロテインパウダーの順でシェイカーに入れるのがポイント。プロテインを先に入れてしまうと、粉末の厚みによって底のほうのプロテインまで水分が届かず溶け残ってしまったり、ダマになったりしがちです。飲料を先に入れることで、底に固まるのを防ぐことができます。
プロテインは基本的に作り置きしない
外出先でプロテインを飲みたい人もいると思います。そんな時は、水分を入れて作り置きせずに、パウダーだけシェイカーに入れて持ち運ぶことをおすすめします。プロテインを作った状態で持ち運ぶと、様々なデメリットが生じるからです。
プロテインは乾燥したパウダー状だから長持ちするのであって、水分を追加してしまうと、保存できる期間が短くなってしまうのです。常温で半日(暑い時はもっと短くなります)、冷蔵庫などで保存したとしても1日くらいが限度です。
作り置きすることによって最も懸念されるのが、食中毒のリスクです。プロテインを水分で溶かした時から、一気に食中毒リスクは高まります。一度口をつけたものは特に注意が必要です。細菌が混ざり、一気に繁殖していきます。
その他にも、栄養価が落ちてしまったり、味が落ちるなど、プロテインの作り置きには良いことはありません。プロテインを外出先で飲みたいなら、水分を入れない状態で持ち運びましょう。
プロテインシェイカーに関するよくある質問
最後に、プロテインシェイカーについての、よくある質問を紹介します。
プロテインシェイカーは食洗機で洗える?
プロテインシェイカーの多くは食洗機で洗うことができません。食洗機で洗ってしまうと、変形や変色してしまう原因になります。
製品によっては、食洗機対応のものもあります。毎回洗うのが面倒くさくて食洗機を使いたいという場合は、食洗機対応のプロテインシェイカーを購入しましょう。
おしゃれなプロテインシェイカーはある?
プロテインシェイカーは様々なメーカーから販売されています。基本的に形は同じようなものが多いですが、色やデザインなど、メーカーによって違うので、お好みのシェイカーを探してみましょう。
また、1つではなく、プロテイン用、そのほかのサプリメント用など複数持っておいて使い分けるのも良いでしょう。
プロテインシェイカーは他のボトルなどで代用できる?
プロテインは、どんなボトルでも作ることは可能です。しかし、今まで解説した通り、プロテインシェイカーはプロテインを作るための商品のため、他のボトルに比べ、作りやすいのは確かです。
プロテインは飲み続けなければ効果は表れません。そのためには、作りやすい・片づけやすい・美味しく飲めるといったメリットが多いプロテインシェイカーを使い、ストレスを極力減らすことがポイントです。
プロテインを飲むならシェイカーを用意しよう
プロテインシェイカーは決して高いものではありません。プロテインを飲むなら1つは持っておくと便利です。
どんなシェイカーでも、基本的な機能は変わりません。しかし、自分好みのシェイカーを使うことで気分も高まり、トレーニングに対するモチベーションを高める要因の一つになります。
プロテインと一緒に、シェイカーにもこだわり、体づくりに活用しましょう!