監修者:日本プロテイン協会理事/プロテインマイスター 坂本雅俊
プロテインを始めとするスポーツニュートリション商品製造販売会社アルプロン代表取締役社長。2001年の創業以来、人々の健康と活力にあふれた毎日をサポート。2030年頃に起こるとされる世界的課題『タンパク質危機』に挑む。著作「“出世”したければ週2回筋トレすればいい」詳しいプロフィールはこちら⇒ https://alpron.co.jp/about/#message
体づくりにたんぱく質は欠かせません。そんな時に活用したいのが「プロテイン」。
でも、「ジムに通うにも、トレーニング用品を買うにもお金がかかるのに…」と、費用面を考えてプロテインを始めるのに躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。
そんなお悩みの方には、コスパの良いプロテインがおすすめです!
今回は、コスパの良いプロテインの選び方と活用法を、スポーツトレーナーが監修・解説します。
プロテインの種類
プロテインにはいくつかの種類があります。まずはプロテインの種類について確認してみましょう。
ホエイプロテイン
プロテイン商品の多くが、牛乳から作られている「ホエイプロテイン」です。ホエイとは、牛乳に含まれているカゼインと呼ばれるたんぱく質や脂肪分を除いたものです。牛乳に含まれているたんぱく質は約3%ほどですが、その3%のうち約20%がホエイたんぱくです。牛乳1ℓ当たり、ホエイたんぱくは6g程度しか含まれていません。このホエイたんぱくを集めたものが、ホエイプロテインです。
ホエイプロテインは吸収速度が速いことが特徴です。また、筋肉への利用率が高く効率よく筋肉の再生に使われるため、体づくりに活用されています。
このホエイプロテインには、製法によって違いがあります。どんな製法があり、どんな違いがあるのかをチェックしてみましょう。
WPC(ホエイプロテインコンセントレート)
ホエイプロテインの代表的な製法が「WPC(ホエイプロテインコンセントレート)製法」です。
牛乳からたんぱく質を抽出する際の、ろ過の精度が低い製法で、ホエイたんぱくだけでなく糖質やビタミンなどの栄養素も残るのが特徴です。
比較的低価格の商品が多く、手軽にたんぱく質を補給することができます。
WPI(ホエイプロテインアイソレート)
WPC製法よりも、さらに細かくろ過をするものが「WPI(ホエイプロテインアイソレート)製法」です。
WPC製法よりも、ろ過の精度が高いため、たんぱく質以外の栄養素が除去され高純度のたんぱく質が摂取できます。
プロテインや牛乳に含まれる“乳糖”によって、腹痛や下痢などのお腹の不調が現れる方がいます。これらの症状を「乳糖不耐症」といいます。
WPIはこの乳糖がほとんど取り除かれているため、乳糖不耐症の方でも安心して摂取できるプロテインです。普段から牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなる方は、WPI製法のプロテインがおすすめです。
また、純粋にたんぱく質だけを摂りたい!という、トレーニング上級者向けの商品ともいえるでしょう。
カゼインプロテイン
「カゼイン」は、牛乳に含まれる乳たんぱく質の一種で、乳たんぱく質の約80%がカゼインです。
カゼインには、グルタミン酸、ロイシン、バリンなどのアミノ酸が豊富に含まれており、摂取するとカルシウムやナトリウムの吸収を促進させる働きも持ちます。
カゼインは牛乳を凝固させる際に形成される凝固物の主成分であり、乳製品の製造や加工に広く使用されています。加熱や酸を加えることでゲル状になり、凝固しやすくなるという特徴があります。
そのため、吸収がゆっくりで、長時間のたんぱく質摂取が可能となります。
ソイプロテイン
「ソイ」とは大豆のことで、「ソイプロテイン」は大豆が原料のプロテインです。
ソイプロテインは、食物繊維が豊富で腹持ちが良く、体内への吸収スピードが緩やかです。そのためダイエット目的として活用されることが多いプロテインです。
また、大豆に含まれているイソフラボンを効果的に摂取できるため、美容にも効果があり、女性向けのプロテインとしても多く活用されています。
コスパの良いプロテインの摂り方
プロテインを飲めば、すぐに筋肉になるというわけではありません。継続しなければ効果は現れないのです。
ここではプロテインのコスパを高める選び方や方法を紹介します。
コスパが良い飲み方は、無駄に多く摂取しないこと
プロテインは、量を多く飲めば効果が現れるというわけではありません。コスパを考えるのであれば、摂取する量を考える必要があります。
たんぱく質を一度に多く摂取して、体内に吸収されたとしても、必要がないと判断されたら排出されてしまいます。せっかく摂取したプロテインも、意味がないものになってしまうのです。
では、いったいどの程度摂取すればいいのでしょうか。
たんぱく質の必要量
筋肉を効率よく増やすためには、1日に体重1kgあたり2gのたんぱく質摂取がおすすめです。仮に体重が60kgの場合、1日当たり120gが、体づくりに効率の良いたんぱく質の摂取目安となります。
もちろん、プロテインだけでその量を摂取する必要はありません。普段の食事と合わせて、トータルで目安となるたんぱく質摂取量を確保できればいいのです。
食事だけでは足りないたんぱく質をプロテインで補う
普段の食事から、必要なたんぱく質を摂取するには、どのくらいの食事をする必要があるのでしょうか。
ここでは体重60kg、一日の目安摂取量を120gとしたモデルケースで考えてみましょう。
お肉(牛肩肉の場合)は100gあたり約20gのたんぱく質なので1日に600g、卵であれば1個約6gなので20個は食べる必要があります。
こう考えると、食事だけから必要なたんぱく質を摂取するのはなかなか大変なうえ、必要のない脂質などの栄養素も多くとってしまうことになります。
食事で摂取するたんぱく質量を計算し、それ以外で不足している分をプロテインで補うようにするのが、最もコスパの高いプロテインの活用法です。
プロテインを必要量より多く摂取するとどうなるのか
プロテインを摂りすぎると、消費しきれない余った分は体外に排出されたり、エネルギー過多となり体脂肪となって体に蓄積してしまいます。
また、運動もせずに、プロテインを飲むだけでは体は変わりません。筋肉へ刺激を与えて、筋肉を合成させるための材料がたんぱく質なのです。
プロテイン摂取は、運動・食事のコントロールをしっかり行ってこそ、成果が現れるのです。
コスパの良いプロテインの選び方
長期的に続けていくには「値段」も大きなポイントになります。コスパよく商品を選ぶには、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。
たんぱく質含有率
コスパを考えるなら、たんぱく質含有率をチェックしてみましょう。
たんぱく質含有率は、摂取したプロテインの中にどのくらいたんぱく質が含まれているかを表した数値です。例えば、たんぱく質含有率が80%であれば、100gのプロテインで80gのたんぱく質が摂れるということです。たんぱく質含有率が高ければ、少ない摂取量でも多くのたんぱく質が摂ることができます。
また、たんぱく質1gあたりの値段を計算して比べてみるのもよいでしょう。1gあたりの値段が安ければコストパフォーマンスが高い商品といえます。
フレーバー(味)
飲み続けるためには“味”も重要です。嫌いな味で飲みきれなければ、せっかく買ったプロテインも意味がありません。
昔はおいしくなかったプロテインも、今では様々なフレーバーがあり、美味しいプロテインが多く販売されています。気になった商品があれば、内容量の少ないものを購入してみて、味を確かめてみてから大容量のものを買うと失敗がありません。
目的に合ったものを選択すること
プロテインを摂取する目的は、人それぞれです。
自分に合ったプロテインを選ぶことも、コスパにつながります。
●筋肉量の増加
体脂肪などの余分なものは増やさず、筋肉量だけを増やしたい場合
・ホエイプロテイン
・たんぱく質含有率(たんぱく質の比率)が高い商品
●ダイエットに活用したい
ダイエットを目的とした場合
・カゼインプロテイン
・ソイプロテイン
・たんぱく質含有率が高く脂肪や糖質がほとんど含まれていない
●とにかく体を大きくしたい
「体を大きくしたくても全然大きくならない…」「太りたくても太れない…」という場合
・ホエイプロテイン
・たんぱく質含有率よりも糖質の多さ
・効率良く大きなカラダ作りをサポートするマルトデキストリン配合がおすすめ
「ウエイトゲイナー」と呼ばれるプロテインは体重を増やすためのもので、たんぱく質含有量はそれほど多くありませんが、糖質が多く含まれていて摂取カロリーを増やすことができます。
コスパの良いおすすめプロテイン紹介
コスパのいいアルプロン商品の中でも、特にコスパに優れていると評判の商品を紹介します。
【WEB限定】ALPRON WPC プロテイン (1kg/3kg)
「ALPRON WPC プロテイン」は、WPC製法で作られているホエイプロテインです。
たんぱく質含有率は約70%、1回30gあたり22gのたんぱく質を摂取することができます。
乳酸菌を配合してあり、腸内環境を整えたり、たんぱく質の吸収率を高める工夫がされています。
初心者におすすめのホエイプロテインです。
【コスパチェック】たんぱく質1g当たりの値段
自社工場を持つアルプロンのコスパは最強。
ALPRON WPC プロテイン(ココアミルク味 1kg容量タイプで計算) 4.8円
他社製品A 8.5円
他社製品B 5.7円
【口コミチェック】
いくつかの口コミを紹介します。
●値段良し、味良し
セールの時に買うと、非常にお得ですし、タンパク質含有量も多く、筋トレには欠かせません!
そよかぜ on Jul 03, 2023
●最高のコスパ!
タンパク質を効率よく摂取できて、
お値段もお安くてありがたいです。
ボディメイクの必需品!アルプロンさんのプロテインに助けられています。
キン肉マン on Apr 27, 2023
●コスパがよくトレーニー最適
日本製造なのに値段が安く、トレーニーには最適なプロテインだと思いました。発送も早く助かりました。続けて愛用していきます。
くまさん on May 24, 2023
●コスパ最高
味は美味しく、他社製品と比べても値段が安いのにタンパク質含有率は高い。そして何より「とろけるイチゴミルク風味」は脂質が低いので本当にお気に入りです。是非、このレベルでヨーグルト風味を出してください。
Diggy on Apr 16, 2023
【WEB限定】ALPRON ソイプロテイン (1kg 約30食)
「ALPRON ソイプロテイン」は、大豆から作られる植物性のプロテインです。
たんぱく質含有率は約73%、1回30gあたり25gのたんぱく質を摂取することができます。
ホエイプロテインよりも糖質が少なく、腹持ちも良いため、ダイエットに活用しやすいプロテインです。
【コスパチェック】たんぱく質1g当たりの値段
自社工場を持つアルプロンのコスパは最強。
ALPRON ソイプロテイン(イチゴミルク味 1kg容量タイプで計算) 3.4円
他社製品A 7.1円
他社製品B 8.0円
【口コミチェック】
いくつかの口コミを紹介します。
●高齢者にお勧め
高齢者は、たんぱく質をしっかりとるとよいと知ったので、プロテインを探していました。価格もお手頃でとても飲みやすかったので2回目の購入です。
次回は、違う味を試してみようと思います。
JWニカ on Jun 09, 2023
●飲みやすい
よく溶けてザラつきもなくとてもおいしい!
今回はいちごミルクと黒蜜きな粉を注文したので、なくなったら別のフレーバーも試したい
お値段もお財布に優しいのでありがたいです
まぁさん on May 17, 2023
●コスパ良し
まずはコスパが良いです。ソイプロテインは普通溶けにくいけど、溶けやすさも問題なく、飲みやすいです。乳酸菌が入っているのはアルプロンだけではないでしょうか。お腹にも優しいです。イチゴミルクがお気に入りです。
大ちゃん3 on Apr 30, 2023
●安い!
色々プロテインを試してきましたがALPRONのプロテインがコスパが良くて続けようと思わせてくれます!
プロテインって味不味いと嫌だな〜とか続けられるのかな〜って思って買うの悩むんですけど、ここは味良し!値段よし!種類豊富!なのでお試しで買う方には良いですね。
今回初めて抹茶を買ったのですが今のがもうすぐ無くなるので飲むのが楽しみです!
ぽん on Jan 29, 2023
ALPRON WPI プロテイン (900g/3kg)
「ALPRON WPI プロテイン」は、WPI製法で作られているホエイプロテインです。
たんぱく質含有率は約90%、1回30gあたり27gのたんぱく質を摂取することができます。
純粋にたんぱく質の摂取量を増やしたいという、どちらかというと上級者向けのプロテインです。
乳糖不耐症の方も安心して飲むことができます。
【コスパチェック】たんぱく質1g当たりの値段
自社工場を持つアルプロンのコスパは最強。
ALPRON WPI プロテイン(チョコレート味 900g容量タイプで計算) 6.1円
他社製品A 9.2円
他社製品B 11.7円
【口コミチェック】
いくつかの口コミを紹介します。
●初WPI!
いつも安いからとアルプロンのWPCを飲んでいましたが、乳糖不耐症を指摘され…
ソイプロテインに変更したもののタンパク量と舌触りが苦手なため、某激安の殿堂でこちらをお試し購入。
溶けやすいし、お腹もゴロゴロしないし、タンパク量も十分、コスパも私は良いと思ったので公式サイトからリピします!
みりー on Sep 11, 2021
●ホエイプロテイン
今回アルプロンさんのWPIタンパク質80%〜90%を初めて購入して飲んだところ(チョコレート風味)ですが美味いです。それに脂質は少ないしタンパク質の量も30g中、約27gってどこのメーカーを探してもまず無いと思います。コスパがいろいろ書かれていますが(自分も少し安くなれば良いと思っていますが…)国内生産でこれだけの質はアメリカ産よりも遥かに凌ぐ優れたプロテインだと思います。
松田淳一 on Sep 02, 2021
継続にはコスパが重要
プロテインを摂取することで、費用面で負担が増えるのも確かです。しかし、体づくりを効率よく進めるためには、プロテインは大きなサポートとなります。
まずはプロテインを継続して摂取することを心掛け、コスパの良いプロテインをうまく活用して、たんぱく質摂取量を増やすとよいでしょう。