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男性がソイプロテインを飲む効果とは?メリット・デメリットも解説!大豆イソフラボンと女性ホルモンの関係は?

男性がソイプロテインを飲む効果とは?メリット・デメリットも解説!大豆イソフラボンと女性ホルモンの関係は?

プロテインには、大きく分けて牛乳由来のホエイプロテインと大豆由来のソイプロテインがあります。

男性だと、ホエイプロテインを飲む方が多数派だと思いますが、ソイプロテインを飲むことで得られる効果やメリットも存在するんです。

とはいえ、ソイプロテインに含まれるイソフラボンに対して、女性向けの栄養素というイメージを持っている方も多いはず。

そこで本記事では、男性がソイプロテインを飲む効果やメリット・デメリットのほか、「ソイプロテインで男性ホルモンが減る」といった噂について解説します。

監修者:日本プロテイン協会理事/プロテインマイスター 坂本雅俊

プロテインを始めとするスポーツニュートリション商品製造販売会社アルプロン代表取締役社長。2001年の創業以来、人々の健康と活力にあふれた毎日をサポート。2030年頃に起こるとされる世界的課題『タンパク質危機』に挑む。著作「“出世”したければ週2回筋トレすればいい」詳しいプロフィールはこちら⇒ https://alpron.co.jp/about/#message

目次

プロテインの種類と特徴

まずは、プロテインの代表的な種類とそれぞれの特徴を紹介します。

ホエイプロテイン

ホエイプロテインは、牛乳が原料の動物性たんぱく質を使用したプロテインです。

体内への吸収速度が速いため、トレーニング直後にたんぱく質補給を行う用途に最適です。

筋肥大を目的としている方におすすめなプロテインと言えるでしょう。

カゼインプロテイン

カゼインプロテインもホエイプロテインと同じく、牛乳由来の動物性たんぱく質が使用されています。

胃酸に反応してゲル状に固まるため、ホエイプロテインよりも腹持ちが良いという特徴があります。

また、吸収速度が遅く、就寝前や休息時に時間をかけてたんぱく質を摂取したい方におすすめです。

ソイプロテイン

ソイプロテインとは、大豆から作られたプロテインです。

ホエイプロテインと比べると、吸収速度が遅いため腹持ちが良いことが特徴です。

 また、動物性たんぱく質と比べて、生活習慣病の原因になる飽和脂肪酸やコレステロールなどが少ないという特徴もあります。

 そのため、ソイプロテインはダイエット目的でプロテインを摂取する方からの人気が高い傾向にあります。

 牛乳を主原料としているホエイは乳糖不耐症で飲めない方もいらっしゃると思いますが、ソイプロテインにはそのような心配ありません。また、ビーガンの方でも飲むことができます。

プロテインの過剰摂取によるデメリット、危険性

続いて、プロテインを過剰摂取した場合の危険性やデメリットについて紹介します。

摂取カロリー増加による体重増加

ダイエット目的でプロテインを活用する方は多いと思いますが、プロテインも量が増えると摂取カロリーが増加します。

たんぱく質は体づくりやエネルギーとして利用されますが、それにも上限はあり、上限を超えた分は体脂肪として体に蓄えられてしまいます。

そのため、プロテインを過剰摂取すると、体重増加につながってしまう可能性があります。

便秘の原因になる

プロテインのたんぱく質を体内で分解する際、窒素が発生します。

この窒素は、腸内の悪玉菌の餌になってしまうため、悪玉菌増殖の原因となってしまう可能性があります。

悪玉菌が増加すると、腸内環境が悪化し、便秘のリスクが高まります。

腸内環境を整えつつ、たんぱく質を摂取することが重要です。

腎臓への負担が増加する可能性

体内でたんぱく質をアミノ酸に分解し、さらにたんぱく質を再合成する際、アンモニアが発生します。

アンモニアは無毒化され、尿素として対外に排出されますが、この無毒化を行う臓器が腎臓です。

そのため、たんぱく質を過剰摂取してしまうと、腎臓への負担が増加し、結果的に腎臓の機能が低下してしまう可能性があります。

適正な摂取量であれば問題ないので、プロテインの摂取量はしっかり守ることは大切です。

男性がソイプロテインを飲むメリット・効果

では実際に男性がソイプロテインを飲むことでどんなメリットがあるのでしょうか。

男性の薄毛予防が期待できる

大豆イソフラボンは男性型脱毛症のAGAと関連の高い酵素である「5αリダクターゼ」の働きを抑制する働きがあります。

5αリダクターゼが活発化してしまうと、薄毛ホルモンと呼ばれる「ジヒドロテストステロン」が発生し、定期的に繰り返されるヘアサイクルを乱してしまいます。

このジヒドロテストステロンは毛の成長期を短くするシグナルを発信するので、短い毛が増え、結果薄毛へと繋がってしまうという循環が生まれてしまうというわけ。

薄毛になりたくない方は大豆イソフラボンを摂取することで5αリダクターゼの働きを抑え、未然に薄毛を防ぐことが期待できそうです。

しかし、既に進行しているAGAにおいては大豆のみで改善することは難しいのでしっかりと専門家へ相談しましょう。

生活習慣病に繋がりにくい

大豆たんぱく質は、腸内でコレステロールの吸収にかかわる胆汁酸と結びつくことから、コレステロールの吸収を抑えてくれます。

コレステロール値が抑えられることで脂質異常症になるリスクを下げる効果が期待できます。

脂質異常症になってしまうと動脈硬化を促進させ、さまざまな生活習慣病の要因となってしまうので、普段の食生活でのタンパク質補給をお肉やお魚の動物性タンパク質に偏りがちな人は手軽に飲めるプロテインから植物性タンパク質を摂取してみてはいかがでしょうか。

前立腺肥大予防

男性更年期における重要な懸念事項の一つは前立腺肥大で、60歳の男性の半数以上、85歳になると約90%がこれを経験し、その中の四分の一に症状が現るとされています。男性ホルモンのテストステロンは、ジヒドロテストステロンという活性型に変化します。アグリコン型イソフラボンは、このジヒドロテストステロンの生成、前立腺への作用、及びその受容体への作用を抑制する「トリプルブロック」の働きがあることが知られています。

骨粗鬆症予防

イソフラボンは、骨の健康にも好影響を及ぼす可能性があります。特に、閉経後の女性において、骨密度の低下を抑制する作用があるとされています。

エストロゲン同様の作用により、骨の再吸収を抑え、骨密度の維持や向上に寄与する可能性があると考えられています。

男性がソイプロテインを飲むデメリット、過剰摂取は危険?

筋肉増強には不向き

筋肥大を狙いたい場合、トレーニングをしてダメージを負った筋肉には、いかに早く栄養をいきわたらせてあげられるかが大事になってきます。

ソイプロテインは吸収が緩やかで腹持ちがいいのが特徴でありダイエットしたい方にとってはメリットですが、筋肉を増強させたい人にとってはこの特徴が逆にデメリットととして挙げられてしまいます。

筋トレ目的の男性におすすめのプロテイン

ホエイプロテインには、全ての必須アミノ酸を含んでおり、特に筋肉成長に欠かせないブランチドチェーンアミノ酸(BCAA)は、ソイプロテインより豊富です。

また、ホエイプロテインは、体内で素早く消化・吸収されるため、特に、筋トレ後の摂取におすすめです。

特におすすめの商品が「【WEB限定】ALPRON WPC プロテイン」です。1食分30グラムあたり、22グラムのタンパク質が含まれています。さらに、生きた乳酸菌が3億7800万個、ビタミンが10種も配合されています。

豊富なタンパク質で筋トレをサポートしてくれる上に、乳酸菌やビタミンで健康もサポートしてくれるのです。

また、味もチョコやココアミルク、チーズケーキやミックスベリーなど豊富です。「コスパが良く美味しい」という評判も得ています。

ホエイプロテインの購入を検討している方は、ぜひ一度お試しください。

大豆イソフラボンで女性ホルモンが増える?女性化する?

さて、男性がソイプロテインを飲むメリットとデメリットを知ったところで、男性の皆さんが気になるのは「女性ホルモンが増えてしまうのではないか」ということではないでしょうか。

ソイプロテインには大豆イソフラボンが含まれており、これが女性ホルモンと似た働きを持つため、ソイプロテインは女性向けと思われることが多いです。

また、イソフラボンの影響から、男性がソイプロテインを飲むと男性ホルモンが減り、女性ホルモンが増えてしまうという噂もあります。

このテーマに関してはいくつもの研究がされており、数ある研究方法の中で最も信頼度が高いメタ分析により一つの結論が出ています。

2010年に行われたメタ分析では、ソイプロテインを摂取しても男性テストステロン、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)、遊離テストステロン、および遊離アンドロゲン指数(FAI)において有意な影響は検出されませんでした。

さらに、このメタアナリシスの結果は、ソイプロテインだけでなく大豆食品やイソフラボンサプリメントを摂取しても男性のテストステロン濃度を変えないことを示唆しています。

以上のことから大豆イソフラボンは男性ホルモンの減少に繋がるわけではないと言えるので男性がソイプロテインを飲むことで女性化してしまうなんてことはありません。

ご心配なさらず!

男性におすすめのソイプロテイン

続いて、男性におすすめのソイプロテインを2種類紹介します。

【WEB限定】ALPRON ソイプロテイン

アルプロンのベーシックなソイプロテインです。

1食の摂取に必要な水分は150〜200mlと少なめですが、約25gのたんぱく質を含んでいます。

また、たんぱく質の吸収を促進する生きた乳酸菌も配合。効率的な体づくりを助けます。

たんぱく質以外には10種類のマルチビタミンも含まれています。日々の健康管理やダイエットに活用したい方におすすめです。

飲みやすい5種類のフレーバーが用意されており、プロテインに対して飲みにくいイメージを持っている方も、スイーツ感覚で気軽に摂取することが可能です。

ソイプロテインは男性にもおすすめ!

今回は男性がソイプロテインを飲むことのメリットやデメリット、そして男性ホルモンが減ってしまうという噂の真実についてご紹介しました。

ソイプロテインは吸収が緩やかなので筋肉増強には不向きですが、就寝前に飲むことで就寝中の筋タンパク分解を抑えられるというメリットもあります。

普段動物性のものばかり摂っている方やソイプロテインに対して不安があった方も、これを機にソイプロテインを取り入れてみてはいかがでしょうか?

アルプロンのソイプロテインは味の種類が豊富で試しやすい価格になっていますので、是非チェックしてみてください。

 

参考文献

Jill M Hamilton-Reeves 1, Gabriela Vazquez, Sue J Duval, William R Phipps, Mindy S Kurzer, Mark J Messina(2009)「Clinical studies show no effects of soy protein or isoflavones on reproductive hormones in men: results of a meta-analysis」Fertil Steril

執筆者 杉本 楓(管理栄養士)

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