監修者:日本プロテイン協会理事/プロテインマイスター 坂本雅俊
プロテインを始めとするスポーツニュートリション商品製造販売会社アルプロン代表取締役社長。2001年の創業以来、人々の健康と活力にあふれた毎日をサポート。2030年頃に起こるとされる世界的課題『タンパク質危機』に挑む。著作「“出世”したければ週2回筋トレすればいい」詳しいプロフィールはこちら⇒ https://alpron.co.jp/about/#message
完全栄養食は、健康を意識する人々が増えるにつれて注目されています。
しかし、自作をする場合にはどのような面を考慮すべきなのでしょうか?市販品をうまく利用するメリットと、その活用法をわかりやすく解説いたします。
完全栄養食とは?
今話題の完全栄養食は、栄養補助食品と何が違うのか?健康に良いものとわかっていても説明が難しいと感じる人もすくなくありません。日本で販売されている完全栄養食の特徴をわかりやすく解説いたします。
必要な栄養素がすべて含まれた食事のこと
完全栄養食とは、1食分で1日に必要な栄養素の3分の1以上を摂取できるように工夫がされています。完全栄養食は、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれているマルチビタミンとは異なり、糖質やたんぱく質、脂質も含まれています。
カロリー計算もなされており、その数値は「日本人の食事摂取基準(2020年版)」や「栄養素等表示基準値」に基づいて作られているのです。
最近は様々なタイプの市販品が登場
完全栄養食の粉やドリンクタイプは、手軽に摂取できる粉末を水などに溶かすだけなので、忙しい朝の時間にも便利です。
この形態の完全栄養食は、食事の置き換えとして利用できるほか、通常の食事に混ぜて摂取することもできます。加えて、多くのフレーバーも販売されており、味も豊富に販売されています。特に、ジュース感覚で気軽に栄養補給したい方には、ドリンクタイプの商品が人気です。
食事タイプの完全栄養食には、食べ応えのあるパンやパスタ、カレーなどがあります。一食で満腹感を得やすいため、ダイエット中の置き換え食として適しています。また、一部の商品は調理不要でそのまま食べられたり、電子レンジで温めるだけでできるものもあり、手軽さが重視されているのです。
特に、栄養バランスの整った料理を作ることが難しい方や、手間を感じる方にとって人気があります。健康的な食事を手軽に摂る手助けとしてだけでなく、非常食としても役立つでしょう。
おやつタイプの完全栄養食には、クッキーやグミ、シリアルバーなどがあります。これらは通常のおやつよりも健康的な栄養補給が可能で、持ち運びもしやすく、小腹が空いた時や3時のおやつなどに便利です。糖質を抑えられているため、ダイエット中の方にもおすすめです。おやつの代わりになりつつ、栄養バランスも整えられる完全食おやつは、健康管理やカロリーの調整に役立ちます。
完全栄養食は自作できる?
体の栄養面を考え、カロリーやたんぱく質を含めてバランスの良い完全栄養食は自作できるものなのでしょうか?完全栄養食を自作することは可能ですが、その際にはいくつかのポイントに留意する必要があります。
まず、バランスの良い栄養摂取を考えることが重要です。カロリーやたんぱく質だけでなく、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、全ての栄養素をバランスよく摂取することが必要です。
完全栄養食を自作する際のハードル
完全栄養食を自作する場合、とても難しいとされています。なぜ、完全栄養食を作ることが難しいとされるのか?自作に関して難しいとされるポイント、その理由を解説いたします。
栄養素を計算する手間がかかる
完全栄養食を自作する際に、最も時間と労力がかかるのは、栄養素の計算です。各食材の栄養価を調べ、必要な栄養素が適切に含まれるようにバランスを考える必要があります。特に、カロリーやたんぱく質、脂質、炭水化物などの量を計算し、バランスよく摂取するメニューを考えるには時間がかかります。栄養バランスを考慮しながら、必要な栄養素を確保することは、綿密な計算が欠かせません。
具体的には、一食分のカロリーやたんぱく質だけでなく、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、全ての栄養素のバランスを整える必要があります。その上で、たんぱく質源や炭水化物源、さらにビタミンやミネラルを豊富に含む食材を選びつつ、それぞれの栄養素の過不足を計算し、調整しなければなりません。
そして、その計算は原材料毎に毎回変わってきます。自作する完全栄養食に使用する食材は、毎回同じ食材を利用できるとは限りません。特に野菜やフルーツを使用する場合、旬の関係で販売時期が変わってくる可能性もあります。食材が変わるたびに計算をし直す必要があります。
さらに、調理によって栄養素が壊れることも考慮しなければなりません。水溶性ビタミンの場合は水で流されてしまったり、熱に弱いものもあります。食材の栄養素のバランスに加えて調理によるロスも計算に入れる必要があるのです。
忙しいときに手軽に作れない
自作の完全栄養食は、時間がかかる調理プロセスを必要とするため、忙しいときに手軽に作ることが難しい問題もあります。栄養バランスの計算にも時間がかかりますが、多くの食材を用意し、調理するという手順は時間がかかります。
また、日々の忙しいスケジュールの中で、栄養補給を考えながら完全栄養食を準備することは容易ではありません。そのため、毎日の料理や家事を行いつつ、完全栄養食を作り続けるのはとても難しいと感じるでしょう。
たくさんの食材を用意するのでコスパが悪い
完全栄養食はビタミンやミネラルなど特定の栄養素がバランスが整えば、良いわけではありません。タンパク質を含む食材で、肉や魚、豆類を選ぶ場合かなりの価格がかかります。特に冬の場合は野菜の価格が高くなるため、それだけでもかなりの出費になります。
また、有機栽培やオーガニックのものを選んだり、保存料など体に害があるものを避けたりする場合、より完全栄養食に使用する食材の出費が高くなります。こだわりを持てば持つほど、たくさんの食材を用意するため、コスパが悪くなってしまう傾向があります。
完全栄養食なら市販品がおすすめ
完全栄養食を摂るなら断然市販品がおすすめです。その理由を3つに分けて解説いたします。
栄養素を計算する必要がない
市販品の完全栄養食は、栄養素を計算する手間がかかるという心配がありません。市販の完全栄養食では、各食材の栄養価を調べ、必要な栄養素が適切に含まれるように商品が作られています。そのため、自作で作る場合にかかる、栄養素の計算や食品の買い出しの手間が省けます。
季節によって食材が変わることで起こる、再計算や調整の必要もありません。完全栄養食の栄養素を確認するだけで、一日の目安の1/3の栄養素とカロリーを摂取ができるのです。
作るのに時間や手間がかからない
自作の完全栄養食は、作るのに時間や手間がかからないという利点があります。自作で完全栄養食を自宅で作るには、栄養素の計算だけでなく、食品の買い出し、保存といった手間がかかります。しかし、完全栄養食の市販品を購入した場合、簡単な調理やそのまま食べるだけで、栄養摂取が可能です。
例えば、粉末タイプの場合は水や牛乳と混ぜるだけで完成します。また、パンやバー状の完全栄養食であれば、そのまま食べるだけで済みます。
また、常温で保存ができるものが多く、食中毒のリスクを減らすことができ、保存場所を選ばないメリットもあります。
自作するよりもコスパが良い
市販品の完全栄養食は、自作よりもコスパが良いというメリットがあります。自宅で作る場合は、材料を自分で選び購入することで、コストや食材を保存するスペースも必要です。
しかし、市販品は大量に製造されているため、材料のコスト面と栄養面を考慮した商品が販売されています。加えて、市販品の場合は時間の節約にもなるため、栄養面と価格面で納得できる商品は、自作の完全栄養食よりも、コスパが大変良いのです。
おすすめの完全栄養食はIZMO 完全栄養の素
いろんな完全栄養食が販売されている中で、おすすめはIZMO 完全栄養の素です。今回はそんな、IZMO 完全栄養の素の魅力を解説いたします。
必要な栄養素が凝縮された粉タイプの完全栄養食
IZMO 完全栄養の素は、粉状タイプの完全栄養食です。粉状のため、飲んでも、料理に混ぜて使用しやすいメリットがあります。
この粉状のタイプは、飲み物に溶かして摂取するだけでなく、料理に混ぜて使用することもできるため、柔軟性が高く、利便性があります。忙しい日常生活でも、手軽に栄養補給ができるのが特長です。飲み物としてはもちろん、スムージーやスープ、パンケーキなどの料理にも簡単に取り入れることができます。
「活きた乳酸菌」、コラーゲン、食物繊維で美容もサポート
IZMO 完全栄養の素には、「活きた乳酸菌」やコラーゲン、食物繊維など、美容に関連する栄養素も含まれています。これらの成分は、健康な美肌や腸内環境の改善に役立ちます。
特に、乳酸菌は腸内環境を整え、肌荒れや便秘などの改善に効果的です。コラーゲンは肌のハリや弾力を保ち、食物繊維は腸の働きを活発化させ、デトックス効果を高めます。これらの成分が含まれているので、美容面でもサポートしてくれます。
水に溶かすだけで手軽に飲める
IZMO 完全栄養の素は、水に溶かすだけで手軽に飲むことができます。粉状のため、溶解性が高く、さっと溶かして飲むだけです。忙しい朝や外出先でも、手軽に持ち運び、溶かして飲むだけで、栄養補給を簡単に行うことができます。
また、自分好みの飲み物に混ぜて味を調整できます。手軽に、毎日の栄養補給を手軽に続けることができます。
完全栄養食(IZMO 完全栄養の素)を使ったおすすめレシピ
ヨーグルトに混ぜる(アロエヨーグルト風味・木苺風味)
まず、手軽でおすすめなのはIZMO 完全栄養の素をいつも食べているヨーグルトに混ぜる方法です。
作り方は、自分の食べる分のヨーグルトに摂取目安の量のIZMO 完全栄養の素を混ぜるだけです。ヨーグルトに混ぜるだけなので、食事のデザートや間食としても手軽に食べられます。
おすすめの風味は、アロエヨーグルト風味と木苺風味です。アロエヨーグルトは元がヨーグルトを意識したフレーバーのため相性がよく、木苺の場合は甘酸っぱい酸味が加わるため美味しくいただけます。
スープなど温かい料理に混ぜる(プレーン味)
スープなど温かい料理に混ぜるのもIZMO 完全栄養の素を手軽に摂取できるおすすめの方法です。インスタントのコーンポタージュなどに混ぜることで、栄養バランスを整えつつ美味しく取り入れられます。
特におすすめなのは、プレーン味です。プレーン味は何も味付けが付いていないため、元々の料理の味付けを崩すことはありません。IZMO 完全栄養の素は粉状でなおかつドリンクとしても手軽に飲める可溶性が高い商品のため、スープの場合簡単に栄養補給ができます。
しかも、熱に強く、熱によって栄養素が壊れる心配もないため、おすすめの食べ方です。
クッキー(ナチュラルチョコ風味)
ダイエットやトレーニングのための間食でおすすめなのが、自作のスイーツです。その中で、美味しくて手軽に作ることができるのがクッキーです。
一度に多く作ることができるのも大きなメリットですが、室温で保存が利き、手軽に持ち運びができるのも大きな利点です。完全栄養食を使用することで栄養面のバランスが整うことで食べ過ぎを防げます。
IZMO 完全栄養の素の粉は水分に溶けやすいため、水分が少なめのスイーツを作る場合でも、しっかり馴染むことができ、粉っぽくなりません。おすすめなのは、ナチュラルチョコ風味で、チョコレートのフレーバーと栄養面で満足度の高いクッキーを作れます。
市販の完全栄養食を使って時間も栄養面でも満足した毎日を
完全栄養食は現代の忙しい人々にとって、栄養面で大きな味方です。だからこそ自作しようとすると膨大な時間とコストがかかります。品質の良い市販品をうまく活用することは、味でもコストでも時間面でも大きなメリットがあるのです。
その中で、飲んでも料理やお菓子にも使える粉状のIZMO 完全栄養の素は、とてもおすすめな商品です。